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Fiber art

 ファイバーアートとは、繊維による造形活動の一つです。

様々な繊維素材による造形がおこなわれており、その形態、素材は多岐にわたっています。

 

テキスタイル(織物)から始まったアートシーンですが、元来染織家は自分で糸を紡ぎ染め、織ることが可能のため、繊維の扱いから始めることから、織物ではないものが出来上がってきているのは自然な動きだといえるでしょう。

 

私の造形活動において、主だった手法は原始機による制作。織物と人とが最も親しいものと感じております。制作の傍ら、暫く伝統工芸の織物工場に勤めておりましたので、絹繊維の扱いが得意です。またその素材はその機能性のみならず多様性においても、他の素材を凌駕するものと思っています。

 

現在すべての造形活動の中において、その表現方法や素材、手法には垣根がなくなってきていると思いますので、個人的には、こういった分類分けはナンセンスであると感じています。

自ら、ジャンルを分け、素材を分類し、さも自身が特別であるような錯覚に陥る傾向がある世界で、手段にこだわりすぎて、制作の本分を忘れないようにしていかなくてはいけないと常に感じています。
 

 

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